米沢の味
米沢味のABC
A=APPLE 【館山りんご】
館山りんごは、明治時代桜桃の苗木とともに配布され屋敷内に移植したのが最初といわれています。以来米沢の重要物産として育てられてきました。現在ではふじ、紅玉、スターキング、津軽、あかねなどの多品種が栽培されています。酸味、実の固さ、香りすべてにおいて高い評価を得ていて、中央農産物品評会で数多くの賞を受賞しています。
B=BEEF 【米沢牛】
米沢牛は、明治の初め米沢興譲館に赴任した英語教師C・H・ダラスにより、日本中に知られることとなりました。1年中寒暖の差が大きい気象条件、澄んだ空気ときれいな水が特上の霜降り肉を作り、そして何より、生産者たちのたゆまぬ努力と愛情が美味しい米沢牛を育てます。
C=CARP 【米沢鯉】
米沢鯉の歴史は古く、上杉鷹山が貴重なタンパク源として、相馬から稚魚を取り寄せ、米沢城のお堀で育てたのが始まりといわれています。米沢鯉は泥臭さがまったくなく、冬の厳しい寒さにより身が引き締まり、良質な鯉として県内外の多くの方々から好評を得ています。
米沢らーめん・そば
米沢らーめん
米沢らーめんの発祥は、大正時代、中国人の屋台でのらーめん売りが始まりで、大正末期には、上海軒、米々軒、朝日軒などが開業しました。現在「米沢らーめん」を提供する飲食店は、市内に100軒以上あります。
米沢らーめんスープの基本は鶏ガラと煮干しです。毎日食べても飽きのこない、あっさりとした後味のよいスープです。麺は「多加水」と呼ばれる製法で、小麦粉を捏ねるとき通常より多くの水を加えながら練り上げます。ストレートに切り出した麺に「手揉み」をかけ、ちぢれ細麺ができあがります。
米沢らーめんスープの基本は鶏ガラと煮干しです。毎日食べても飽きのこない、あっさりとした後味のよいスープです。麺は「多加水」と呼ばれる製法で、小麦粉を捏ねるとき通常より多くの水を加えながら練り上げます。ストレートに切り出した麺に「手揉み」をかけ、ちぢれ細麺ができあがります。
そば
米沢といえば「米沢牛」や「米沢らーめん」が有名ですが、そばのおいしいことでも知られています。平成16年、18店舗が加盟する「鷹山の里米沢そば街道」が組織され、新そば試食会などのイベントを初め、いろいろな活動を展開しています。
伝統野菜
雪菜
雪菜は雪の中で育つ全国的にも珍しい野菜です。上杉鷹山が冬の生産野菜確保のために奨励したといわれています。11月中旬から12月上旬にかけて畑の中で育った雪菜を収穫し、稲わらと土で囲い雪の降るのを待ちます。雪の中で「とう(花茎)」をのばしこれを食します。
うこぎ
うこぎ科の植物で、米沢では昔から垣根として栽培されてきました。4月から6月頃に新芽を食します。独特の香りと苦味がありますが、天ぷら、おひたし、うこぎごはんなど、初夏を告げる野菜として重宝されています。
窪田なす
今から400年前、上杉家が米沢藩に移封の際に持ち込まれたといわれています。実は丸くて小さい巾着型で、食べやすい一口サイズ。多くは一夜漬けにして食されています。
梓山大根
米沢に自生する弘法だいこんからの改良ともいわれ、9代藩主上杉鷹山が「だいこんは東南の梓山につくるように」と勧めたことから栽培されるようになったといわれています。青首、細身で、堅くて辛味があります。
小野川豆もやし
普通のもやしとは違い、軸が長いのが特徴です。冬期間だけ地元小野川温泉のお湯を利用して栽培されます。シャキシャキした歯ざわりでみそ汁や郷土料理「冷や汁」の材料として用いられます。
遠山かぶ
米沢市遠山地区で昔から栽培されています。その歴史は古く上杉家が米沢藩に移封の際に持参し、9代藩主上杉鷹山が「かぶは西山につくるように」と勧めたことから、盛んに栽培されるようになったといわれています。肉質がしっかりしていて甘味があります。
小野川あさつき
もともとは野生でしたが、小野川温泉のお湯を利用して栽培されるようになりました。ユリ科のわけぎの仲間ですが、辛味が少なく歯ごたえが柔らかいのが特徴です。イカの酢味噌和えなどで食されます。
郷土料理
冷や汁
米沢の代表的郷土料理のひとつです。冠婚葬祭や行事の欠かせないもので、その由来は、陣中料理とされる説があります。
ゆでた季節の野菜に、貝柱と干し椎茸でとっただし汁をかけて食します。材料は食用菊・雪菜・豆もやし・ナメコ・凍みコンニャクなどを使いますが、季節や各家庭によって異なり決まりはありません。
凍みコンニャクとは、高野豆腐のコンニャク版で、日本で一件の農家でしか作っておらず、置賜地方でのみ食用としています。
ゆでた季節の野菜に、貝柱と干し椎茸でとっただし汁をかけて食します。材料は食用菊・雪菜・豆もやし・ナメコ・凍みコンニャクなどを使いますが、季節や各家庭によって異なり決まりはありません。
凍みコンニャクとは、高野豆腐のコンニャク版で、日本で一件の農家でしか作っておらず、置賜地方でのみ食用としています。
ヒョウ干し煮
ヒョウは和名スベリヒユと言う雑草です。独特の酸味とぬめりが特徴で、初夏に畑などに自生します。おひたしにして辛子醤油で食べるのが一般的ですが、米沢藩9代藩主上杉鷹山時代からの習いで、干して保存食にもします。
ヒョウの干し物は“ひょっとして良い事があるように”、“拍子が良いように”との意味合いを込めて正月料理として食されています。
ヒョウの干し物は“ひょっとして良い事があるように”、“拍子が良いように”との意味合いを込めて正月料理として食されています。
吾妻竹の味噌汁
吾妻の麓で、春から初夏にかけて、細竹の子が採れます。シャキシャキとした歯触りで、サバの缶詰や豆腐を入れて味噌汁にします。他にも味噌をつけて焼く田楽、煮物、竹の子御飯、天ぷらなどにして食べます。
うこぎ(伝統野菜)の切りあえ
うこぎをミジンに切って焼味噌と切り和えにしたものです。他にも御飯にまぜこんでうこぎ御飯・天ぷらなどで食されます。根は五加皮という漢方薬にもなります。
おみ漬け
近江の商人が紅花を買い付けにきた際に伝えていったものと言われており、青菜・人参・大根などを浅漬けにしたものです。青菜とは、高菜科の野菜です。
雪菜(伝統野菜)のふすべ漬け
雪菜の代表的な食べ方「ふすべ漬け」。「ふすべる」とは米沢の方言で「湯通しする」という意味です。切った雪菜をさっと湯通しし、冷水で冷やして2%の塩を加えて重石をのせ4日ほど漬けます。辛味が出て独特の食味になります。
薄皮丸茄子の漬物
塩と焼きミョーバンで漬ける米沢の代表的な漬物です。
いも煮
いも煮鍋を囲んで野外パーティーを開くことをいも煮会と呼び、米沢の秋の風物詩となっています。
里芋・コンニャク・長ネギ・キノコ・牛肉等を材料とした醤油味の鍋です。味噌を少々加える事もあります。
里芋・コンニャク・長ネギ・キノコ・牛肉等を材料とした醤油味の鍋です。味噌を少々加える事もあります。
塩引寿司
米沢では鮮魚が手に入りにくかったため、塩引きにして食されていました。紅白に成ることから正月やめでたい席に出されます。
棒ダラ煮
鮮魚が手に入らなかった米沢では、魚の干し物が大変貴重な保存食でした。棒ダラ煮は、お盆の時に出す料理といわれ、鱈の干物を水で戻し、醤油と砂糖でじっくり煮込みます。